私の人生を変えた本10選!

私の人生を変えた本10選!

MVJコラム

これまでに40年以上生きてきて、私の人生に深い影響を与えた本があります。皆さんにもおありだとは思いますが、まぁ軽い気持ちでお付き合いください。特に10冊(タイトル)に厳選して記しておきたいと思います。ただし、映画関連の本は以前ご紹介していますので避けておきます。ご了承ください。

1.『ここまで来た「あの世」の科学―魂、輪廻転生、宇宙のしくみを解明する』(天外司朗)

この本は

「人類最大の謎に、「AIBO」の開発責任者が挑む
<「神」の正体、そして生命の謎を明かす衝撃の書!>」

と説明にあるように、いかにも怪しい感じの本です。著者はて天外司朗さん。SONYでAIBOの開発責任をされていたバリバリの理系の方です。理系の方がスピリチュアル系にハマることはままありますので読む際には若干注意が必要ですが、この本は私にとってはかなり衝撃的な内容でした。

簡単に申せば、科学的に「あの世」のことを分析してみたらこんなことかしら?という内容。そもそも科学と宗教は相容れない犬猿の仲であるのですが、その歴史を紐解くことから始まって最終的には科学的に突き詰めていくと宗教的な世界観にたどり着いてしまうという不思議。そんな内容に触れることができます。

天外さんは現在瞑想に関すること、スピリチュアル的なこと、経営に関すること、終末医療に関することなど様々な活動をされてますが、そもそもの出発点はこのあたりなのかなぁと思ったりしました。

究極の小さい世界を探していたら究極に大きな宇宙の中にいた。
みたいなことがあるのかもしれない!と思えます(笑)

曰く

「宇宙の基本構造は、壮大な無意識のレベルのネットワークであり、
生命を得て生まれてくる個体は、その大海の表面に発生した
小さな泡のようなものでしょう・・・・・宇宙は全体としてひとつの生命体です・・
・・・その基本は、無条件の愛であり、また仏性であり、宗教が神や仏と呼ぶ概念と
一致します。」
2.『モモ』(ミヒャエル・エンデ)

この世は常に時間との闘い、タイム・イズ・マネーです。ホリエモンは著作『ゼロ』の中でタイム・イズ・ライフだ!と言っていますが、個人的にはどちらでも同じことのような気がしています。

エンデはこの子ども向けの童話をどんな気持ちで書いたのでしょうか?これは大人になってから読んだときの衝撃は計り知れないものがあります。特に時間泥棒の存在は考えさせられました。

時間を貯蓄することが美徳である世界でせっせと働いている人たちとはつまり我々現代社会の大人たちのことであり、時間の貯蓄とはなんのことはない時間の節約のこと。働くためにその他の生活時間や家族との時間をいかに節約するかを考えているのですが、結局は一番大切なものを犠牲にして働くことが目的になってしまっているわけです。ところが、せっせと貯めた時間貯金も実は時間泥棒たちが盗んでいるという…。

私たちはいったい何のために生きているだろうか?と真剣に考えるきっかけを与えてくれる名著です。

3.『ものぐさ精神分析』(岸田秀)

岸田秀のことを知ったのは伊丹十三のエッセイを読みふけっていた頃のことです。この人はなかなか面白いことを言う人だ、と思い本書を手に取りました。岸田さんは「唯幻論」を唱える心理学者ですが学会では随分と異端児扱いをされているようです。

そんな彼が書き記す中で一番刺さったのは自己嫌悪の効用について太宰治の『人間失格』を引き合いにだしているところ。結局自己嫌悪なんて自分に対する免罪符に過ぎない。そして免罪符を与えてしまえばその自己嫌悪したことなどすっかり忘れてしまったかのようになり、また同じことを繰り返すのだ!だから自己嫌悪する人間は一見、成長過程の途上でジレンマを抱えている心優しき人間のように映るかもしれないが実は全くそんなことなどないのだ、と主張します。

他にも、国という単位は人間個人の個という単位と同じであってアメリカなどという国はまったくもって精神分裂病である、といいます。なるほど、国とて結局はたくさんの人が考えることをひとつの方向にまとめて進まねばならず、それはつまりアメリカならアメリカという個と同じことなのだと。

思えば、国なんてどこもある意味精神分裂病なのかもしれません。独裁国家ならば独裁者が精神分裂していなければいいのでしょうけど。

4.『売国者たちの末路』(副島隆彦・植草一秀)

この本は日本という国の裏側を見せてくれる内容となっています。

私はこの本を読んでからというもの公共交通機関を利用することの恐ろしさを感じました。実際それ以来なるべく利用することを控えるようにもなりました。国が人間一人を社会から抹殺するのは実にたやすいことなのだと痛感しました。あの「手鏡事件」で社会から葬られた植草教授がまさに実例です。捕まった本人が語っていることなのでどこまで本当なのかな正直わかりません。けれど、同じことが自分の身に起こったら確実に社会から抹殺される!と思えるのです。

世の中のことには表と裏があって、裏のことに顔を突っ込むと碌なことにならない可能性を秘めているのです。私は生憎裏の世界を知る人間ではありませんので(強調!)社会から抹殺される価値もありませんが、もし仮に私が誰かから深く恨みを買っていて植草教授のように恥ずかしい事件に巻き込まれてしまう可能性がないわけではありません。

ちなみに本書はそんな植草教授の恥ずかしい事件の顛末のみを書き記しているわけではなく、日本政治と金にまつわる裏側について対論されたものです。

5.『神との対話―宇宙をみつける自分をみつける』(ニール・ドナルド・ウォルシュ)

全3巻からなる神との対話集。

そもそも眉唾な世界の話です。わかります。だって神様との対話をまとめた本なのです。

しかもこの本は古典でもなんでもないのです。アメリカ人の貧乏なおっさんがもうどうにもならなくなって神様に手紙を書いたら、ペンを持つ自分の手が勝手に動き出し、神様の言葉が現れたという!

なんてこった!こんな話が信じられるわけがない!そう思われるのも致し方ないところでしょう。私も実のところほぼ馬鹿にしながら読んでいたのです。ところが読んでいるウチに読み物として面白くなってきてしまいました。

で、全3巻を読破です(笑)なんと巻末の解説には今をときめく山本太郎議員が書かれております。彼も結構影響を受けてしまったようです。

かくなる私も、影響を受けていないといえば嘘になります。途中からはこの対話の相手が神であろうがなかろうが関係なく、神と主張するアンタが考えてることって何なのさ?!という興味が沸いてしまうのです。何故戦争は無くならないのか?オナニーをすることは悪なのか?などこの際神様じゃなくてもいいから知っているなら教えて欲しいことが書かれているのです。
でも、結局のところ神様はいると思えばいるし、いないと思えばいない存在なのかなと思ったりもして。

6.『新装版 闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』(ベンジャミン・フルフォード)

ヤバイ本の紹介ばかりになってきてやや自分自身がヤバイのではないかと思い始めました(笑)

本書もかなりヤバイ本です。闇に葬られた数々のスゴイ技術を紹介してしまおうというビックリ企画。水だけで走る車。地震などの自然災害を発生させることのできる兵器。ガンが完治する治療法。寿命を千歳まで延ばす技術。記憶力を飛躍的に高める薬。海水を真水に変える装置。地球上を瞬時に移動するマシンなどなど、それはそれは眉唾的なドラえもんもビックリな発明が続々登場するのです。

とはいえ、あまり無碍にもできない話もあります。例えば電気を飛ばす技術。電気を電波のように飛ばすことができる技術があるというのです。しかしこれは現在では非接触充電という技術ができていますからまんざら嘘でもないのかな?と思えます。なのでとりあえず読んでおいて後々自分の中で「あぁ!これはあの本に載っていた技術だぁ!」とほくそ笑むことができるかもしれません。

世の中我々の知らないことだらけ。こんな技術が実は本当にあるかもしれない、と思いをはせるだけでも刺激的な時間をもらえた気になるのです。

7.『ボーダー』(狩撫麻礼/著・たなか亜希夫/画)

漫画です。

全8巻あります。学生時代に友人に薦められ読んだのですが、何せ男臭くて格好良い人たちの話です。

まさに「無為こそが過激」な世界観。

金もない貧乏男のあまりにも自由な生き方があまりにもかっこいい!のです。そして最後にはなんだか伝説を作り上げてしまうというラストも完全にスッキリしないながらも納得のいく展開。数ある漫画の中でも「人生を変えるかもしれない」漫画はこれをおいて他はないと断言します。でも生き方としては今時の人には少し古くさいと感じるかもしれませんね。

8.『脳はバカ、腸はかしこい』(藤田紘一郎)

「バカな脳は自分だけが満足すればいいので、甘いものや煙草やアルコールがやめられず、そのたびに身体(腸)は悲鳴をあげています。人間をコントロールしているはずの脳は、じつはダマされやすい、偏見まみれの自惚れ屋でした。」

と言う藤田先生の論旨は明快且つ魅力的。そのうえ生活に役立つことがたくさん詰まっています。自己啓発というか、生活改善というか、確かに生き方に影響を受けました。

このおかげでちょっといかがわしそうなEM菌の土壌改良用原液を薄めて珈琲と一緒に飲むようになりました。そのおかげかどうかわかりませんが、風邪もほとんどひきませんし便通も快調。大変健康的な生活を送っています。人間にとって消化器官が如何に大切かよく理解できます。ただし本書は話が話しなだけに下ネタを含んでおり、気分を害する方も多いとお見受けしますのでご注意を(笑)

9.『自分の中に毒をもて』(岡本太郎)

「自分の中に毒を持て あなたは“常識人間”を捨てられるか 著者が1993年に出した文庫本の新装版。亡くなる3年前に書き残した。 今を生きる人々を叱咤激励している。自分の人生を振り返って、この世に生まれ出た瞬間から(覚えているわけではないだろうが)、小学校時代、パリ留学時代、今日に至るまでを「決められた枠にはまらずに、自分の思いを爆発させ続けてきた連続だ」と言う。 著者の主張は明快だ。「集団に馴染むために個性を殺すな。1人ひとりが本気で考え、自分の思いを爆発させなければ、世界はつまらなくなる」。 何かを生み出すためには、自分を追い込むことが必要だ、という言葉は芸術家として生き抜いた著者の叫びだ。 数々の前衛的な芸術作品に込められた熱く厳しいメッセージが伝わってきて、勇気づけられる。」(amazonの商品説明より)

岡本太郎を小馬鹿にしてしる人は本書を読んで衝撃を受けることになります。

片岡鶴太郎がその昔岡本太郎のものまねをしていたから馬鹿っぽいキャラになってしまいましたが、そもそもそのことも含めて岡本太郎は狙っていたのではないかとさえ思えます。なんとも豪快で爆発力のある言葉の数々に圧倒されずにはいられないのです。私は本書とは別にtwitterで岡本太郎botをフォローしていますが、こちらもなかなか刺激的でいいです。「いい子でいなさい」と親からしっかり教育を受けてきたような人は真っ先に読んだ方がよい本です。

10.『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』(クリス・アンダーソン)

Wired編集長、クリス・アンダーソンのベストセラー。

この本の影響で自分自身が3Dプリンターを作ることになったので、これほど人生に影響を与えた本はありません。

『ワイアード』US版編集長で世界的ベストセラー『フリー』『ロングテール』の著者クリス・アンダーソンが、新産業革命の最前線へと読者を誘う。今日の起業家は、オープンソースのデザインと3Dプリンタを使って製造業をデスクトップ上で展開している。カスタム製造とDIYによる製品デザインや開発を武器に、ガレージでもの作りに励む何百万人という「メイカーズ」世代が、製造業の復活を後押しする。ウェブのイノベーション・モデルをリアルなもの作りに持ち込むことで、グローバル経済の次の大きな波を起こすのだ。世界規模で進行する「メイカームーブメント」を決定づける一冊。(Google Booksより)

新産業革命!

素晴らしい響きじゃありませんか。大企業でなくても世界に向けて製造業ができるなんてスゴイと思います。

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