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日本の品質は大丈夫か?
中国企業で経営指導をしていた友人が帰国し、話を聞いて日本の製造業に不安を感じました。日本の成長力の原動力であった品質管理が「日本製品はほとんど壊れない」との神話も世界中に広がりました。それが現在ではどうでしょうか?自動車メーカーで続発した「検査の手抜き」「利益優先のゴマカシ」等々、現場の声より経営者の地位の保全が優先されるようになっています。若い技術者たちもそれに疑問すら抱かなくなっています。
一方の中国企業のモノ作り現場では「手抜きは禁止」「見えないところもしっかりと」「自分が使う身で対応する」等などの教育が徹底されてきている、とのことです。それらを指導しているのは多くの日本人のシニア技術者であることに、友人は更に失望しています。なぜなら彼ら彼女らは、日本で出番が与えられなくて、中国企業から招へいされたからです。
品質管理はただの検査ではありません。原因究明と設計・製造さらには原料調達までつながる製造業の肝なのです。
もう一度ご自分の周りを再点検しませんか?