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取締役検定の実施時期だ
日産の元会長のゴーン氏がまた逮捕されました。懲りないね…。
「社長がご自宅の新築に会社の資金を使われるなら①利息は会社の資金調達金利プラス0.5で5年毎の見直し②返済方法は毎月の役員報酬から元利均等方式で期間は12年③購入される土地と建物に担保権を設定します」
これは取締役会で社長が「海外のお客さまも招待したいから新しい家が欲しいが、資金が不足なので会社から出してくれ」と取締役会に要求された時の財務担当取締役だった私の発言です。長く感じた1分ほどの沈黙後全会一致で承認か可決され実行されました。
後日オープンハウスパーティーで事実を知った社員の評判は非常に高く、労働組合の委員長から「我々の働きは無駄になっていない」とお礼まで言われました。
取締役は取締役会に出席し議案の賛否を自らの良心と信念に基づき明らかにし、その旨を議事録に残しかつ他の取締役の業務執行状況を監視し、必要なら代表取締役の解任もしなければならないと会社法は定めています。
高学歴の日産の取締役達ですら、無知か知っていても実行する良識も無かったのです。
「目安になるもの」でいいから早期に「取締役検定」を実施し、社会も取締役候補者も学ばねば日本は腐っていくばかりだと、私と私の顧問弁護士事務所は考え提案いたしますが、皆さんはどう思われるでしょうか?