組織内の地位について

組織内の地位について

MVJコラム

人事異動が一段する5月から6月にかけて多くの会社で管理者研修・教育が行われています。  

まず私が強調していることは、組織内で自らの地位や権力・権威をなんの疑問も持たず振り回す人の下では部下(私はこの「部下」という言葉自体が嫌いでスッタフと言います)は必要以上に委縮し、意思疎通をはからず忖度に走る。その結果正常なコミュニケーションが阻害され、組織全体がいびつになる、ということです。今の日本の政治を見ていると多くの人が納得できると思います。 

そして具体的には、まず管理者は自らの考えを押し付ける前に相手の言い分を聞く、口より耳を大きくすることです。柔軟性を身に着ける。固定観念だけで判断してはダメです。自分の人生、学校、文化だけが世界ではありません、異見・異文化も受け入れなくては。同じ仏教でも日本とタイ国では大きく異なります。それを認め受け入れる度量が必要です。さらに正しい発信力をつけます。自分の考え、意見を正確に伝えるには事前準備が必要です。そして対面時は相手の反応を見て言い方も変える柔軟性を。 

最後に何よりも大事なのは、相手を一人の人間として認めその人の尊厳を守ることです。社長、部長、課長などの肩書はその会社内だけの地位です。一歩会社を離れれば一人の人間として、多くの人びとから尊敬されるに値する、新入社員、平社員、スタッフもおられることを常に自覚することです。 そのような会社は社内に活気があり、社員に笑顔があり、何より業績が伸びています。 

社長さん!あなたの会社の社員さんから学ぶこと見逃していませんか?

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