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企業がメディアと上手に付き合うために
先日地元の鋳物会社さんで打合せをしてきました。こちらの会社ではオリジナル商品「おもいのフライパン」を製造・販売されていて、メディアなどで紹介されるや一気に火がつき、現在はお届けまでに700日待ちの状態なのだそうです。
BtoBからBtoCへ
これまではBtoBで商売をされていましたが、一念発起してBtoC向けの商品を開発。これまでの知識、経験、技術を活かした製品として「フライパン」に目をつけました。社長を中心にしたプロジェクトチームを作り、完成したのが「おもいのフライパン」です。このフライパンは、無塗装で鉄の厚みがしっかりとあるので、大変丈夫で一生モノの調理器具ということで評判となりました。
「おもいのフライパン」は日本一美味しいお肉が焼けるフライパンとして、まずはSNSなどで広報宣伝活動を開始。販売は自社サイトからの注文のみに絞りました。なるべくお金をかけずに宣伝、販売する方法です。そこからジワジワと話題になり、メディアが注目するようになったのです。
メディアのメリットとデメリット
メディアに取り上げられると、東京キー局の放送ともなるとものすごい反応がやってきます。しかしながらそれは長くは続きません。テレビならせいぜい1週間。紙媒体でも1ヶ月以内かもしれません。パッと話題になり、パッと消えていくのがメディアの宿命です。
また、メディアは一度にワッと押し寄せます。情報は鮮度が大切、とい考えていますので、一月に何十社という申し込むが来ることも珍しくありません。そこでうまく調整ができないと、無理が生じることになります。強い精神力と体力が求められますが、同時に、場合によっては取材を断る勇気も必要なのです。
次なる一手
企業としては次も取材してもらえそうな「ネタ」を用意する必要がありますが、同時にメディアとも末永くお付き合いをしていかなければなりません。担当ディレクターも人間ですから、心象が良ければ「次も機会があれば、取材してあげよう」と思うもの。新製品など発表の際にはそのコネクションを上手に活用することができます。気の合う記者やディレクターと出会うことができればしめたものです。時々相談を持ちかけながらメディアが喜びそうな「ネタ」を一緒に考えてくれることも大いにあります。
メディアは常に情報を欲しがっている
メディアは毎日情報を流していますので、新しい情報を常に求めています。しかも自分がいち早く価値ある情報を流したいと考えています。それは、新商品情報だけではなく、地域とのつながりや、普遍性、時事性なども大切。例えば、これまで大手企業の下請けしかしてこなかった斜陽産業の中小企業が一般消費者向けの商品を開発し、その商品がネットで話題になっていると聞けば、ニュースになりそうです。企業が発信したい情報にメディアが取材したがる情報をプラスする。そんな発想ができるようになればしめたものです。
メディアに取り上げてもらおうという発想がないから無理、という方は弊社にご相談ください。テレビ局のディレクターとして10年以上、現在もメディアとして取材活動を続けている担当者が映像制作以外でもアドバイザーとしてお力になります。