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疑似空撮が長時間撮影可能に
「ドローン無しで撮影可能な疑似空撮」でもお伝えしましたが、DJI社のOSMOを使用した疑似空撮が近頃注目を集めています。最近ではNHKのブラタモリでも見かけますね。ドローン規制が高まったことで高所からの撮影も厳しくなった中で、ドローンの代替撮影方法を模索しているのですが、こちらのOSMOをロッドに付けて撮影する方法はなかなか評判が良いです。
ドローンでは撮影困難な場所
ドローン撮影では、住宅密集地やイベントなど人が沢山集まるところ、夜間、飛行場近隣エリアなど許可なくフライトができない条件がいくつもあります。これをクリアするには航空局に許可申請しなくてはなりません。許可申請も1週間前後から1ヶ月以上かかる場合があり、早めの対応が迫られます。そういった条件下での撮影にすぐ対応するためには、200g以下の小型ドローンか、ドローン以外でなんとかなんとかせねばなりません。
OSMOの問題点
今回は刈谷万燈祭の取材でOSMOを投入しました。OSMOはスタビライザー付きのカメラで、手持ちでも安定した映像を撮影することが出来ます。スマホからコントロールできるので、数メートル離れていても操作可能ですし、モニターもできます。また、4K30pまで撮影可能なので、HD作品なら編集段階でトリミングができ、大変便利です。しかし、そのOSMOにも問題点があります。バッテリーです。OSMOに搭載するバッテリーは容量もそれほど大きくなく、撮影もだいたい30分が限界です。そうなると、長時間の撮影に対応できません。
そこで、OSMOのバッテリー交換に悩まされずにロッドでの高所撮影を可能にする機材がサードパーティから発売されました。それが、写真の製品「Osmo用長時間電源キット(5m/バッテリー別売)」になります。
Osmoを使用するにあたり、純正バッテリーでは撮影時間が短すぎるとお困りのお客様の声をよく頂いております。そんなお客様にオススメなのがこちらの電源キットです!Dタップ出力端子を備えたVマウントバッテリーからOsmo本体へ電源供給することで、長時間撮影を可能にします。付属の5mの電源ケーブルと純正エクステンションスティック(別売)や各社ブームポール(別売)を使用することで、あたかも空撮しているかの様な映像を撮影することも可能になります。そのほか工夫次第で撮影の幅が広がります。
と製品説明にもあるように、5メートルまで電源ケーブルを延長し、その先にVマウントバッテリーを接続する仕様になっています。ちなみに、VマウントバッテリーがDタップ付きならそのままいけますが、Dタップが付いていないタイプでしたら、Vマウントプレートも購入する必要がありますのでご注意ください。
純正品にも電源ケーブルはある
当初はこの製品以外でもっと安くできないかと思い調べていました。公式ショップなどでは、DJI Phantomシリーズのバッテリー へ繋ぐ電源ケーブルも販売されているのですが、このケーブル短いんです。いろいろ探してみたのですが、Phantomのバッテリーへ繋ぐ電源ケーブルの延長が見つかりませんでした。自作するという手段も考えられましたが、DCコネクターが特殊で、ホームセンターや専門店でも見つけることが出来ず断念しました。
祭り取材でもなんなく撮影
そんなわけでようやくたどり着いた、OSMO長時間疑似空撮。Vマウントバッテリー(IDX E-10S)のおかげで4〜5時間使用しましたが、バッテリーを全て使い切ること無く終了です。むしろ64GBのmicroSDカードを使い切ることになってしまいました。64GBですと、4K30p収録でだいたい2時間くらい撮影可能です。おそらく128GBのmicroSDを1日で使い切るくらいの撮影でもバッテリーを交換する必要はないと思います。