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スポーツ中継からカメラマンが消える日
Interbeeオンラインマガジンに「【NEWS】 メ〜テレとCNCI イスラエルピクセロット社のAIカメラシステムでカメラマンなしによるスポーツ・ライブ配信を実施 朋栄が機材提供、技術協力」という記事が掲載されました。これは、スポーツ中継をカメラマン無しでやってしまおうという試みです。ライブ配信中継に、イスラエルのPixellot社のAIカメラシステムを使用。カメラマン無しの自動オペレーションで撮影、配信をしたとのことです。
イスラエルの恐るべき技術
今回の中継では、4台のカメラが1体となったもので、この4台の映像をスティッチング(繋ぐ)ことで6Kのパノラマ映像を生成。試合状況に応じて最適なサイズとアングルをAIが決めてくれるそうです。球技であればボールを自動で追従し、試合を中継することが可能になります。今回の配信では、スタッフ2名!で配信を全て完了。2日間で45試合を撮影したそうです。配信を担当した方は「良い意味で期待を裏切る見やすいカメラワークだった」とその内容を評価しています。
オートマチックスポーツ映像
このPixellot Standardというシステム、基本的にはボールを使用した競技が得意なようで、以下のスポーツに対応しているといいます。
サッカー
バスケットボール
アメリカンフットボウル
アイスホッケー
ラグビー
ハンドボール
フットサル
フィールドホッケー
ローラーホッケー
レスリング
体操
野球(対応予定)
野球が対応完了すれば、人気スポーツをかなり網羅することが可能となりますね。あとはゴルフとテニスが可能となれば、業界全体が変わっていくかもしれません。
2020年の東京オリンピックもこれを導入すればかなりコストカットできます。将来的にはスポーツカメラマンの出番がどんどんなくなり、いずれ「あの頃は人間がカメラでボールを追ってったんだよ」なんて話されることになったりするのでしょうか?