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取締役は責務を再確認せよ、その2
日産の西川社長も自分の役員報酬の過剰に受取っていた、とのニュースを見て、「やっぱりな・・・ニッサンの役員は腐ってるな!ゴーンだけではなく全員だ」と思いました。
会社は「法人」です。法人とは読んで字のごとく「法律が作った人」です。人ですが我われ自然人のように姿も見えません。頭もありません。意思もありません(日産本社のビルはありますが、それはビルが見えるだけです)。
ですから、日々の会社運営は株主総会で選任された、取締役会が行っています。でもこれらの取締役会を構成する取締役は善管注意・忠実義務と言いう非常に厳しい責務があります。簡単に言いますと皆さんがお医者さんに診断してもらう時を考えれば分かりやすいでしょう。医者はその際、自分や自分の家族以上に慎重に真摯にその能力を全部使って患者さんの立場に立って診断することが要求されています。それを行わなければ、患者さんが不満なら、直ちに別の医者に行けます。皆さんもそうするでしょう?
日産のゴーンも西川も他の取締役もそれをまったく理解していません。実行していません。診断料、それも膨大で違法な、を受け取り仕事はまったくしていない医者と同じです。
社員も、株主も、取引先も、消費者も、社会も、ここらで全員のクビを据替ないと、日産には明日はありません。