iPhoneで動画を作るにはコツがある

iPhoneで動画を作るにはコツがある

MVJコラム

「iPhone で動画を作れますか?」という質問をいただくことがあります。

「もちろんです。あのシン・ゴジラも iPhone で撮影した動画を使用しているくらいですよ」と伝えると「え!?そうなんですか?」そう驚かれる方も少なくありません。スペック的には申し分ないんです。最新の iPhone 7 や iPhone 6 なら1200万画素もあります。Canon Power Shot とほぼ同等(画素数だけなら、ですが)ですから大したもんですね。4K動画も撮影できますので映画でも使用できることもうなづけます。
ちなみに↓のベントレーのプロモーション動画は全て iPhone 6/6plus で撮影しているそうです。

そして↓が動画のメイキング映像。確かに iPhone 使ってますが、その周辺機器が凄すぎです。流石にここまでやるとなるとアマチュアでは難しい領域、ですよね?

というわけで、そんな iPhone であればこれで動画制作しても充分に良い作品が作れるだろうということなんですけれど、でもカメラだけあっても良い作品は作れないんじゃない?と言いたくなりましたので、いくつか「これがあると便利」みたいなものをご紹介したいと思います。しかもそれほど高価でないものを探してみましょう。

まず三脚です。

三脚は大切です。映像がどっしりしていることが大切なのです。基本的に撮影は三脚を使いたいですね。手持ちは簡単ですが、揺れますよね?この揺れが気持ち悪いんです。特に大画面で見るとよく分かります。せっかく撮影するんですから三脚を使いましょう。仮に手持ちで撮る場合はそのショットに意味を持たせる場合だと心得ましょう。
「Manfrotto スマートフォン用三脚アダプター MCLAMP」があれば、もし既に三脚をお持ちであればその三脚にこのアダプターを付けるだけでスマホ用三脚として使用できます。三脚も動画撮影用となると値段もそこそこ高くなってしまいます。その違いはというと、パン(カメラを左右に振る)とかチルト(カメラを上下に振る)の時にとても滑らかに動く、ということなんですね。ですから、そういうショットを撮らなければスチル用で全く問題ありません。
三脚をそもそも持っていないという方には、

こんなのとか(ってマンフロットばっかり紹介してますが、特に何かいただいているわけではありません)。三脚もピンキリなのでこだわりはじめると大変です。いろいろご自身で調べてみるのも楽しいですよ。

音は忘れがちだがとても大切です

これ、本当です。特に iPhone で撮影の場合マイクのことは忘れがちです(いや、アマチュアの方の多くはマイクのことなどあまり気にされていない様です)。例えばインタビューをしたい場合、話がしっかりと収録されていないと映像が撮れていても使用できません。なので、撮影で音をないがしろにしてはなりません。そこで、

こうしたピンマイクを使用するという手があります。値段もそれほど高価ではありませんので手に届きやすいです。

余裕があれば照明を使いましょう

できれば照明を使って人物や商品を撮影したいところです。もし時間や予算に余裕があるようでしたら挑戦してみてください。近頃では LED照明の普及で随分と値段も安くなりました。

例えば、こちら

値段は2万を超えてしまうので「高っ!」と思うかもしれませんが、なかなか強力なライトです。明るさも調節可能です。電源はバッテリー(別売りですが、SONYのビデオカメラ用バッテリーが使えます)とACも使えます。実はバッテリーが使えるというのが結構有り難いんです。ACだといつもコンセントを確認しないといけませんし、電源ケーブルが鬱陶しいことがままあります。
ライトも2灯あるといいんですが、あまり贅沢を言ってもいけませんのでそこは我慢をしましょう。あとは、照明用の三脚や、バッテリー、充電器、雲台、クッキングシートといったところでしょうか。

クッキングシートは照明の前にかけるように使うと光を散らすことができるので重宝します。LEDは光のツブツブが大変まぶしいので、光を散らしたほうが綺麗な映像が撮影できます。照明グッズが随分沢山になってしまいましたが、まあ、こちらは後回しでもなんとかなるでしょう。

編集はパソコンで

撮影した動画は、パソコンに取り込んで編集されることをオススメします。やはり iPhone でそのまま編集するというのは不可能ではないけれど、現実的ではありません。編集ソフトはたくさんありますが、Macならあらかじめ入っているソフトで大丈夫そうですね。
動画ファイルはmpeg4形式(.mp4)なのでWindows でも不通に扱えるかと思います。

「言葉や文字では伝わらない・・・」 “伝える” “伝わる” 映像制作の基礎知識

  • 魅力をしっかりと伝える映像の表現力
  • プロが教える映像制作のポイント

MVJコラム

Page Top